入国警備官
入国警備官は、法務省入国管理局に所属する公安職の国家公務員で、日本に入国・残留する外国人を管理し、不法入国者や不法滞在者の調査、摘発、収容した場合の処遇などを行います。
外国人は、一般的に観光や留学などの目的で来日しますが、中には不法就労や犯罪目的で在留しようとする人がいます。
入国警備員は、そのような法律違反者を摘発し、入国審査官による審査で違反が認められた場合、日本から強制退去させる権限があります。
入国警備官の魅力
入国警備官は、危険な業務や不規則な勤務体系となっているので、公安職として国家公務員よりは一般的に高い水準にあります。
また、公務員として各種手当がつき、福利厚生も充実し、給料も安定していことがメリットとなっています。
初任給与額
給与 | 190,570円(平成26年4月、東京都特別区内勤務) |
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手当 | 扶養手当、住居手当、通勤手当、超過勤務手当、深夜勤務手当、住居手当 |
賞与 | 年2回 |
平均年収 | 年収600万円~700万円 |
入国警備官の試験概要
受験資格(平成26年度)
警備官 | (1)平成26年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して5年を経過していない者及び平成27年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者 (2)人事院が(1)に掲げる者に準ずると認める者 |
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警備官(社会人) | 昭和49年4月2日以降に生まれた者 |
採用人数 | 警備官・・・約30名 警備官(社会人)・・・若干名 |
第1次試験
基礎能力試験 (多肢選択式) |
公務員として必要な能力(知能及び知識)についての筆記試験出題数は40題、うち知能分野20題(文章理解⑦、課題処理⑦、数的処理④、資料解釈②)、知能分野20題(自然科学⑤、人文科学⑨、社会科学⑥) |
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作文試験 | 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験 |
第2次試験
人物試験 | 人柄、対人的能力などについての個別面接 |
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身体検査 | 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査 |
身体測定 | 身長、体重、視力、色覚についての測定 |
体力検査 | 上体起こし、立ち幅跳びによる身体の筋持久力等についての検査 |
※次のいずれかに該当する者は不合格となります
1.身長が男子160㎝、女子148㎝に満たない者 2.体重が男子47kg、女子40kgに満たない者 3.裸眼視力がどちらか一眼でも0.6に満たない者(ただし、矯正視力が両眼で1.0以上の者は差し支えない。 4.色覚に以上のある者(ただし、職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない。 5.四肢の運動機能に以上のある者 |